月影に EP
EP by Estquilia 第2層
歌詞: Estquilia
12月7日公開
1. 氷面鏡(ひもかがみ)
小説の登場人物に
気付いたらなっていたんだ
おかし/をかしな話だってさ
あまりない/余り無い出来事割り切った
良くできた偶然の連続は
作者のいとまあ引かれてしまっていた
(/糸まあ引かれ/作者の意図まあ惹かれ/暇引かれ)
何かを見つけたとして
それが偶然かどうかわからないでしょう
君と人を呼んで/「君」と「ひと」を読んで
そうしないと越えられないでしょう
人/君との間の半透明の壁
向こう側覗いても見えないわ/「見えない輪」
夏離れ/つばなれの曲を聴いていた
何ビット/何人もデータを受け取れても
遠目の話(/透明/梅の花)分からないわ
他人事/君ごとの歌
2. ガラスの花
孤独を影に溶かして 風のように消えてく
未来が冷たく揺れて 星のように逃げていく
ガラスの向こう覗いた
月時雨(つきしぐれ)なんて気紛れさ
どうしてずっと留まってるの
期待しないんだって疲れたよ
滲んでいく輪郭 最初から不透明
だったらなんてないさ
ガラスの花は摘まないで
孤独を影に溶かして 風のように消えてく
未来が冷たく揺れて 星のように逃げていく
知らずにただ生きている
君はそうさ いつでも
かすんだ朝を夢見て
待ち続ける いつまでも
3. 水平線
ああこの声が君に届いて 君を笑顔にするといいな
ああ勝手な未来を描いて 許してくれるといいな
いつか水平線に沈む 夕陽の色を隣で見て
永遠を求めたくなるような
そんな世界に行こう
もし人生をやり直して 生まれ変わったとしても
また19年かけて 君に会いに行くよ
もし君より先に死んだら 良い場所を探してとっておくよ
でもどんな言葉も足りないし届かないさ
明日もし会えないなら また来世で会おうよ
何千回のループでも 何度でも繰り返してみせるよ
月の裏にいようとも 探しに行く
君のいる時代と場所に生まれてよかった
もし出会った時に戻って 君と話せたとしても
未来の話なんてさ 出来るわけないんだよ
もし君が世界から消えたら どうやって耐えられるだろうか
でもそんなつぶやきも かききえて届かないさ
明日もし会えないなら また来世で会おうよ
何千回のループでも何度でも繰り返してみせるよ
宙(そら)の果てにいようとも 探しに行く
君のいないそんな世界なんて 考えられないな
4. 月影に
月影に もしもなれたのなら
ああ今夜思い出す この街/待ちのどこかで
ガラ空き/ガラス/好きの電車に揺られ
向かいの窓に映る私
孤独に浸ったっていいよ
ねえ君はどうして 私に幸せ願わせるの
つきがうつって(/映って/移って)
かみさまほとけないの(神様仏無いの?/髪様解けないの)
どれほど皎(あか)るければ 眺めてくれますか
近くて遠い蜃気楼のような 光が笑った
無重力下の脳髄に 錨を刺して
流れる水に 白い方程式を書いて
底深い雨をくぐって
夜には澄んだ長雨/住んだ眺めを見る
街の影に消えてくの
ねえ月はどうして
人見ずにさ凍ったのしみいる 風が訊くの
(火と水/瞳/楽しみ要る?/染み入る風)
この花しおれないの?/この話折れないの?
どれほど皎(あか)るければ 眺めてくれますか
近くて遠い蜃気楼のような 光が笑った
無重力下の脳髄に ガラスを刺して
流れる水に 黒い方程式を書いて
ねえ月見てってさ
余光に浸っていられたらな/横に立っていられたらな
でもそういったって 私は月より星になりたいな
月より遠くにいて 点のように小さくて
光が届く時にはもう星は 消えているかもな
無重力下の脳髄に 錨を刺して
流れる水に数書いて 気付いた時にまだ輝いて
この月影に 夜の街並み聞かせて
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